睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群の症状
寝ているとき
- いびきをかく、呼吸が止まる、むせる、何度も目が覚める、寝汗をかく
- 起きたときに口が渇いている、頭がずきずきする、すっきり起きられない、昼間に強い眠気がある、だるさ、倦怠感がある、いつも疲労感を感じる
睡眠時無呼吸症候群になりやすい人の特徴
睡眠無呼吸症候群は、日常の生活習慣ととても関係が深いとされています。
- よく喫煙する。
- よくお酒をのむ。(特に寝る前)
- 太り気味(暴飲暴食してしまう)
- 高血圧、糖尿病、高脂血症のいずれかに当てはまる。
また、睡眠時無呼吸症候群では見た目の特徴も関連があります。
- 首が短い
- 下あごが小さく、小顔
- 舌や舌の付け根が大きい
性別では睡眠時無呼吸症候群は男性罹患率の方が多いです。それは女性と比べて男性の方が脂肪が上半身につきやすいからです。また発症しやすい時期では、男性は30代~60代に多いとされています。この時期は体型が変化しやすく、生活習慣病を発症しやすいからと言われています。また、年齢と共に喉や首まわりの筋力が衰えることも、発症しやすい原因です。
睡眠時無呼吸症候群の治療
いくつかありますが、代表的なのは、鼻づまりの改善、CPAP療法、外科的手術です。
- 鼻閉の改善
軽度の場合、鼻づまりを改善することで、いびきや、睡眠時無呼吸をかなり低減させることも可能です。アレルギー血液検査(小児の場合:イムノキャップラピッド検査)で鼻閉の原因検索をし、抗アレルギー剤の内服治療や、点鼻薬の併用。さらに、副鼻腔炎がある場合は、マクロライド少量長期内服治療にて、かなり良好化する場合もあります。
- CPAP療法
CPAP装置とは寝ている間の無呼吸を防ぐために気道に空気を送り続け、気道を常に開けた状態に保っておく機械です。
- 外科的手術
小児の多くや、成人でも一部で手術が必要な場合があります。無呼吸になる原因がアデノイドや扁桃肥大であるときには摘出手術が必要です。
生活習慣の改善
ダイエットやお酒を控えることによって首回りの脂肪を落としていくことが、睡眠時無呼吸症候群のリスクをへらします。また、寝姿勢を仰向けから横向きに変えるだけでも、上気道が圧迫されるリスクが減るので治療・予防に効果的です。